簡単に海外のクレジットカードを取得
- Henly Shiohama
- 2020年10月27日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年8月17日

銀行口座が開設できると次はクレジットカードです。ここでの生活はほとんどがキャッシュレス、キャッシュを使うのはクレジットカードが持てない事情を持っている人たちで、クレジットカードはここに生活する人にとっての大きなステイタスです。とはいっても日本からの短期移住者が米国でクレジットカードを取得するのは至難の業です。実は、多くの米国人もクレジットカードを持っていないのも現実ですから。
その理由がクレジットスコアです。クレジットスコアとは「信用偏差値」とも言われ、お金を貸したらきちんと返済してくれる人かどうかを数値化して表すものです。日本で使用されているクレジットヒストリーでも、クレジットカード、ローン、保険、キャッシングなどの返済履歴でその人の信用レベルを評価しますが、ここアメリカでは社会的信用にも影響する非常に重要な指標として扱われます。その人が信用できるか、出来ないかが数値で一目瞭然になるので、クレジットカードの申し込みやローンの申し込みの時だけでなく、就職面接や入居審査にも影響します。
アメリカの会社ではごく普通のビジネスマンが、過去のクレジットヒストリーの問題でクレジットカードが持てず、出張の際にわざわざ会社から仮払いを受けている人をよく見かけます。人それぞれ事情を持っているのですが、よくあるのが離婚により資産が凍結されているケース、自己破産を過去に申請しているケース等様々です。いったんヒストリーを汚してしまうと、スコアーを回復するには相当の時間がかかりますし、スコアーを回復するための機会が与えられません。(なにせクレジットカードもローンもできないのですから)
クレジットのスコアアップのために大切なこと
クレジットスコアはその評価結果により、Excellent, Very Good, Good, Fair, Poorに分類されます。特に、Fair, Poorは日本で言うブラックリスト扱いで、要注意人物となります。「リーマンショック」はまだ記憶に新しいと思いますが、正に、このFair, Poorの人を対象にした住宅ローンを商品化し、世界規模での破錠を生じたことは有名な話です。
一方、移住したての日本人はと言えば、全くクレジットヒストリーの無い、Poorの最下層に位置するお客様という事になります。このため赴任したての駐在員も、クレジットヒストリーが無くても発行してもらえる日系の金融機関に少額の限度額のクレジットカードを作ってもらい、せっせと毎月利用と支払いを繰り返し、クレジットヒストリーを作り上げます。
その際に、大切なポイントは、①利用金額の支払い遅延・延滞をしないこと。②大きな買い物をしないこと。③同じカードを長く利用すること。④むやみに新しいクレジットカードを作らないことです。なんと新たにクレジットカードを申し込むだけでクレジットスコアが下がってしまうのですから。
クレジットカードの取得方法
それではどうやってクレジットカードを手に入れるかですが、唯一残された道は日系の金融機関・クレジットカード会社です。米国であればPremioカードが有名です。American Expressも日本で発行したものを米国発行に切り替えてもらえるサービスもあります、以前は大手日系クレジットカード会社が米国発のクレジットカードを発行してくれましたが、最近、日本発に切り替えたと聞いておりますので残念ながら米国でのクレジットヒストリーはつきません。
まずは少額の限度額で1年間こつこつとヒストリーを積み上げていくと、1年後には嫌と言ううほど米国系のクレジットカード会社からのプロモーションレターがとどきます。クレジットスコアの重要性を思い知らされる場面ですね。
ところがですが、グアムに来てビックリです。実は多くの旅行者がグアムの銀行(FDIC加盟銀行)でクレジットカードを作り、長期に保有しているのです。登録住所は、郵便の届く場所であればどこでも大丈夫ですし、勿論、SSNやITINの提示も不要です。銀行口座さえ開設すればクレジットカードが持てます。おまけにユナイテッド航空との提携カードで使用金額に応じてマイルが積算されるだけでなく、無料で(年2回)ラウンジの利用、手荷物の重量割り増しなど特典が満載。
こんなことが可能なのもここの準州としてのステイタスがなせる業か、時期に厳しくなるのは間違いありませんが、ここは少し時間がゆっくりと過ぎて行きますので、作れるうちに作っておくと海外短期移住には最重要アイテムになること間違いありません。





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